低金利時代は固定金利型にすべきですか?
固定金利型で借りるのか変動金利型で借りるのかというのは、どの住宅ローンを借りるのかを検討するときに最も悩むところです。
どちらが得かというのは、返済が終了した時点でないとわからない部分はあるのですが、それでも金利状況に応じた理論というのも存在します。
ローン金利選択の大原則に「低金利時代には固定金利で借り、高金利時代には変動金利を選択する」というものがあります。
というのも、現在のような低金利時代であれば、借りたときの低い金利が返済終了まで続くというのは安心感がありますし、今後金利が上がるとしたらこちらの方が正解となるからです。
反対に、金利水準が高いときに固定金利型を選択してしまうと、高い金利がずっと適用されてしまいますので、このような場合には変動金利型を選択しておき、金利が低下した時点で固定金利の特約をつけたり、固定金利型のローンへ借換えを実行するという方法がセオリーになります。
とはいえ、現在が本当に低金利時代なのかどうかという判断自体が難しいといった問題はあります。
確かに以前のように住宅金利の平均が5〜6%ほどだったことを考えれば、間違いなく低金利といえる水準ではあるのですが、世の中の金利水準自体が大幅に下がっていることを考慮すると、現在はただ普通の状態に戻っただけということもいえそうです。
ただし、一般的には過去の「超低金利時代」は終わったと見ているようで、実際2005年から2006年にかけて金利は上昇し始めています。
そうすると、固定金利か変動金利かの選択は今後の金利動向をどのように捉えるかで決定することになりますが、現状は固定金利と変動金利の金利差がほとんどないですから、純粋な変動金利型を選択する必要性はないといえそうです。
よって、基本的には返済期間が長いケースほど、また将来の安心のためにも、全期間の固定金利型ローンを選択するということになりそうです。
返済期間が10〜15年の場合はどうですか?
返済期間が10〜15年の場合ですと、一部の金融機関が設定するキャンペーンの状況によっては、その期間の固定金利選択型ローンの方が有利な場合もあります。
また、返済期間が20〜25年の場合ですと、損得の分岐点になる将来の金利水準を想像して判断することになると思われます。
どうしても迷って決められないという場合には、将来的な安心感を優先して、全期間固定金利型を選択するというのも一つの方法かもしれません。 |