修繕積立金とはどのようなものですか?
マンションにおける修繕積立金というのは、屋上の修繕など数年から数十年に一度の修繕のために毎月積み立てていく資金のことをいいます。
この修繕積立金については、次のような点に注意するとよいと思われます。
■規約などで事前に長期修繕計画が現実的なものかを確認するようにします。具体的には、長期修繕計画にそった積立額になっていて、それで実際の修繕がまかなえるのかといったようなことです。
■ローン返済だけでなく、この修繕積立金や管理費を別途毎月支払う必要がありますので、資金計画では修繕費等も含めたものが必要です。
事前に修繕計画が妥当なものかの確認について
分譲マンションなどでは、販売時に積立額の負担を少なく見せようとして、長期修繕計画については、大規模修繕のときに一時的な負担を区分所有者に求めることを前提に立てられていることがあります。
そのようなケースの場合、一時的な支出が増えたり、思うような修繕ができないといったトラブルもあり得ますので、事前に修繕計画が妥当なものかどうかを規約で確認することが大切になります。
また、反対に多額の修繕積立金をかかえる管理組合の場合には、ペイオフ対策をどのようにしているかなどの資金管理の確認もしておきたいものです。
ちなみに、マンションを売却した場合、それまでに積み立てた修繕積立金の余っている部分については、売却時に返金されるのではなく、あくまでも管理組合の資金になりますので注意してください。
修繕費等を含めた資金計画について
マンションというのは年々老朽化していきますので、設備の補修や塗装といった日々の修繕だけでなく、長期的なマンション全体に関わる外壁の塗装、貯水棟の整備、配管の修理といった大規模な修繕のための計画が立てられています。
そのためマンションの各区分所有者は、その専有部分の割合※で毎月管理組合に積立金を支払う必要があるのです。
住宅ローンを組む際の資金計画では、この修繕積立金や管理費を見落としがちになりますので、これらを含めたローン負担で資金計画を立てることが重要になってきます。
※自分の専有部分÷マンション全体の総専有面積 |