不動産契約の際にはどのような点に注意したらよいですか?
不動産の契約書や重要事項説明書というものには、専門用語や一般的には使用されない言葉が多く用いられています。
不動産契約の当日にこれらのすべてを理解しつつ質問をするというのは、なかなか難しいことだと考えられますので、できれば事前に契約書や重要事項説明書のコピーをもらっておいて、確認が必要な事項や不明な点、瑕疵担保、備考欄、登記簿の記載内容などをチェックしておくとよいと思われます。
売買契約書でチェックする事項にはどのようなものがありますか?
売買契約書では次の事項をチェックするようにします。
■瑕疵担保責任についての記載※
※中古物件の場合は、現況確認だけでなく保証期間や保証箇所についてもチェックします。
■ローン条項特約、危険負担、手付解除など解除に関する事項
■支払回数や支払時期
■物件価格と手付金の額
重要事項説明書でチェックする事項にはどのようなものがありますか?
重要事項説明書では次の事項をチェックするようにします。
■中古物件の場合は管理費などの滞納がないか
■登記簿上の面積※
※住宅ローンの借入条件や税制優遇を受ける際の物件面積というのは登記簿に記載されている内法で判断されますので、特にマンションを購入する際、パンフレットでは壁芯計算なので、パンフレットに記載されている床面積ではなく、重要事項説明書に記載されている数字の確認が必要です。
■マンションの場合は物件の共有面積や専有面積
■備考欄で周辺状況、地役権などに問題はないか
その他チェックする事項にはどのようなものがありますか?
その他次の事項をチェックするようにします。
■マンションの場合には、修繕費、管理費、修繕契約、その他の規則など管理規約の確認
■中古物件の場合には、引継ぎや撤去の有無、付帯設備の状況 |